情熱大陸
2012年4月22日放送 TBS
貴乃花親方は、大相撲の再生に向けて闘い続けています。
彼が2年ぶりに開催された大阪場所の担当理事に任命されたことは、その努力が認められた証です。
彼の妻である花田景子さんは、現役時代の相撲の15日間のような緊張感があったと話しています。
貴乃花親方は現役時代から精神力の強さで知られており、右膝の重傷を抱えながらの武蔵丸との優勝決定戦では、感動を与えました。
その時の総理も絶賛したほどです。
貴乃花親方は相撲を身近に感じてもらいたいと考え、部屋のサポーター制度を取り入れました。
一般のファンからサポーターを募り、その年会費を運営資金に充てています。
また、節目の日である父の初代貴乃花の七回忌では、貴乃花親方は父から相撲のあるべき姿を学びました。
彼は父の部屋に入門し、横綱への階段を登りました。
30歳で引退し、翌年には父から部屋を引き継ぎ、未来を背負う道を選びました。
昨年の11月、九州場所が始まりましたが、期待されていた力士の一人である貴月芳が取組中に大怪我を負いました。
そんな中、貴乃花親方は現役時代に経験した数々の怪我と向き合ってきた経験を生かし、弟子たちにマッサージの術を伝えています。
一方で、客離れは深刻な状況が続いていました。
九州場所の満員御礼は2日にとどまりました。
しかし、年が明けて理事選の日に再び審判を務め、予想以上の票を獲得し、再選を果たしました。
そして大阪場所の責任者に任命されました。
理事選の翌日からは大阪での寝泊まりを始め、吉本興業とも協力関係を築きました。
宣伝活動にも力を入れ、大阪市長の橋下氏を訪問し、吉本新喜劇にも登場しました。
営業と宣伝の毎日を送る中、ある日はガンバ大阪の試合会場で特製ちゃんこを振る舞いました。
しかし、過労により貴乃花親方は発熱していましたが、それでも参加しました。
彼の努力が形となり、大阪場所は9日間満員御礼となりました。
そして大阪場所が終わった直後、弟子の一人が十両昇進の可能性が上がりました。
貴乃花親方は、大相撲の発展のために日々努力を重ねています。
彼の情熱と指導力、そして根深い精神性は、若手力士たちにとって大きな支えとなっています。
彼の努力と経験が、大相撲界の未来に希望を与えています。