探検ファクトリー大学ノート工場コクヨ工業滋賀キャンパスノート愛荘町一冊に込められた様々な工夫とは！？

探検ファクトリー：書きやすくて破れにくい理由を探る - コクヨ工業滋賀大学ノート工場

はじめに

コクヨの大学ノートは、多くの学生やビジネスマンにとって欠かせないアイテムです。その品質の高さと使いやすさは、多くのユーザーから高く評価されています。今回、滋賀県愛荘町にある国内トップシェアのノート工場、「コクヨ工業滋賀」を訪れ、その秘密に迫ります。

コクヨグループの創業精神

「商品を通じて世の中の役に立つ」という理念は、コクヨグループの創業者、黒田善太郎が掲げた精神です。この理念は、現在もコクヨの全ての製品に息づいており、良品をできる限り安価に提供するという使命感に基づいています。また、「買う身になって作りましょう」という行動基準は、コクヨの製品作りの根幹であり、消費者の視点に立ち、使いやすさや品質にこだわり抜く姿勢が、長年にわたる信頼と評価を築いてきました。

コクヨ工業滋賀のありたい姿

コクヨ工業滋賀は、「おもしろい会社」であることを目指しています。これは、製品が面白い、仕事が面白い、仲間が面白いという三つの柱を指しています。社員一人ひとりがやりがいを感じ、楽しく働ける環境が、良い製品作りに繋がっています。工場は、地元社会との関わりを大切にしており、環境貢献や地域貢献を目指した取り組みも積極的に行っています。滋賀の自然に囲まれた環境の中で、コクヨ工業滋賀は地域社会と共に成長し続けています。

国内最大級の紙製品工場：コクヨ工業滋賀

コクヨ工業滋賀は、キャンパスノートを年間1億冊以上製造する国内最大級のノート工場です。工場見学では、ノートが製造される様子を間近で見ることができ、その工程の丁寧さと効率性に驚かされます。工場には巨大なロールペーパーが多数あり、これがノートの素材となります。1つのロールは450キロあり、1日で11本を使い切ります。これを基に、1日に5万1700冊ものノートが生産されるのです。

なぜコクヨのノートは破れにくいのか？

工場見学の体験コーナーでは、コクヨノートの紙の強度を実感できます。ノートのページに2リットルのペットボトルを次々とぶら下げていくと、12キロもの重さに耐えることができます。この強度の秘密は、製紙段階からの徹底した品質管理と工夫にあります。コクヨのノートに使われる紙は、特別な製法で作られています。高品質なパルプを使用し、強度と書きやすさのバランスを保つための工夫が凝らされています。また、製造工程では何度も品質チェックが行われ、不良品が出ないように細心の注意が払われています。

地元貢献と環境への配慮

コクヨ工業滋賀は、地元の素材や文化を活かした製品も多く手掛けています。「びわこふせん」「びわこテンプレート」「滋賀のお魚ヨシノート」など、地域に根ざした製品は、地元の魅力を全国に発信しています。環境保護にも力を入れており、製造過程での廃棄物削減やリサイクル活動を積極的に行っています。また、持続可能な製品作りを目指し、環境に優しい素材の使用にも取り組んでいます。

コクヨの未来

コクヨ工業滋賀は、これからも革新を続け、地域と共に成長していくことを目指しています。常に新しいアイデアと技術を取り入れ、より良い製品作りを追求していきます。社員一人ひとりの声を大切にし、働きやすい環境を整えることが、コクヨの強みです。社員が楽しく働ける会社であることが、品質の高い製品作りに繋がっています。