純度100%の水素に挑戦 - 大分発の水素社会に向けて
地産地消の水素社会の実現
大分工業高等専門学校から生まれたスタートアップ「ウルトラ・ハイ・ピュリティ(UHP)」は、混合ガスから超高純度の水素を低コストで精製する装置を開発中です。この新技術は、特に次世代の半導体や水素自動車の燃料など、さまざまな分野での需要が期待されています。
例えば、技術が進化すれば、理論上は純度100%の水素も実現可能になるのです!この試みは、地域の特性を活かし、地元産の水素で未来の「水素社会」を作る夢に近づくものです。
革新的な精製法とその可能性
UHPの開発チームは、松本佳久教授と横山元浩社長が中心となって進めています。松本教授は、20年以上にわたり水素を含む混合ガスから水素を取り出す新しい精製法を研究しており、その方法は、レアメタル「バナジウム」を基にした合金製の膜を用いるというユニークなものです。
これにより、大量の水素を比較的安価に取り出すことができ、国内外からも注目が集まっているのです。
こんなに画期的な技術を地元の大分で生み出そうとしているなんて、本当にワクワクしますよね!
学生のアイデアが企業ロゴに!
また、注目すべきは企業のロゴマークのデザイン。大分の鶴崎工業高校から生まれたアイデアが採用されました。
学校の産業デザイン科に依頼したところ、60作品の中から加島瑠菜さんのデザインが選ばれたのです。
加島さんは「U」の形をモチーフに、水素が空に昇っていく姿を描いたといいます。
自分の作品が選ばれた瞬間の喜びと、自信に繋がったという彼女の話には、感動がありました。
地元の学生が、地域の未来を形作っていく姿は本当に素晴らしいですね!
国際的な注目と連携のチャンス
さらに、UHPの技術は国内外での評価が高まっています。台湾の研究機関からも共同開発の打診があり、国際水素・燃料電池展への出展も計画中です。
世界各国の半導体メーカーからも期待されているこの技術が、実際に実用化される日が待ち遠しいです。
大分から世界に向けた挑戦が進んでいることに、私たちも誇りを感じます。
地元の力と水素社会の未来
松本教授は、大分地域には臨海部にある石油化学コンビナートから水素を含む混合ガスが多く排出されており、自然資源を最大限に活用できる潜在能力があると話しています。このような地域的特性を活かして、地産地消による水素社会の実現を目指しているそうです。
地元の企業や若者たちが協力し合い、未来を切り開いていく姿に、私たちも応援したくなりますね。