「NEO SKYLINE」とはどんな車か?
2025年1月10日、東京オートサロンで初公開された日産・自動車大学校の「NEO SKYLINE」。
このカスタムカーは、もはや伝説とも言える「ケンメリ」の情熱を受け継ぎ、現代に生まれ変わりました。
京都にある日産校の4年生たちによって6か月の製作期間を経て完成したこのモデルは、魅力的な2ドアクーペの形をしており、見る人の心を掴んで離しません。
ケンメリへのオマージュ
「ケンメリ」とは1972年に発売されたスカイラインの4代目であり、若者たちの夢を乗せたロマンあふれるクルマ。
新たに披露された「NEO SKYLINE」は、そのケンメリに敬意を表しつつも、最新の技術とデザインを取り入れている点が非常に興味深いです。
学生たちは、「ケンメリの魂を宿したクルマを造りたい」という思いを大切にしながら、オリジナルのカスタマイズに挑みました。
現代の技術が盛り込まれたデザイン
「NEO SKYLINE」の外装は、V35型をベースにしつつも、膨大な工夫が施されています。
例えば、フロントフェイスにはバイク用の丸目ヘッドライトが使われ、周囲のデザインはCADで設計され、3Dプリンターで製作されたというから驚きです。
ボディサイドのサーフィンラインも見どころで、左右で完璧に一致するように仕上げるための努力が伺えます。
このように、学生たちの情熱が詰まった作品は、視覚的にも楽しませてくれることでしょう。
懐かしさと新しさが融合したボディカラー
「NEO SKYLINE」のもう一つの魅力は、学生が考案したオリジナルボディカラー「トモアキブルー」です。
これは、ケンメリの懐かしさを感じさせつつも、パールを加えた新しい色使いが施されています。
色の名前は、その色を考えた学生の名前に由来しており、まさに彼の情熱が形になった結果とも言えます。
また、内装では、ターゲットとなる世代への配慮がなされており、落ち着いた高級感のあるブラックを基調に、ブルーのアクセントが施されています。
これもまた、ターゲットとなる40代、50代の心を掴むポイントではないでしょうか。
感動を与える展示とエピソード
「NEO SKYLINE」を通じて、学生たちは自分たちの作品を多くの来場者の前で披露しました。
特に、ケンメリに憧れていた40・50代の来場者たちは、その姿に懐かしさや感動を覚え、盛り上がっていました。
昔の名車に思いをはせ、現在の技術と融合したこのカスタムカーに感銘を受けた皆さんの表情は、とても印象的だったことでしょう。
一言で言うと、日産校の学生たちが未来を担う自動車デザインの者たちであることを示す貴重な体験でした。