服部幸應さんの温かな思い出
料理界の巨星、服部幸應さん
料理学校「服部栄養専門学校」の校長として、また数々のテレビ番組での活躍を通じて、私たちに美味しさと料理の楽しさを教えてくださった服部幸應(はっとり・ゆきお)さんが、4日に78歳で逝去されました。
そのお知らせを受けたとき、何とも言えない深い悲しみが胸を締め付けました。
初めて「料理の鉄人」を観たのは、私がまだ若い頃。
その強烈な存在感と、番組の中での解説者としてのやさしさは、今でも鮮明に記憶に残っています。
プライベートでも変わらぬ温かさ
私の家族と服部さんの家族が親戚であることもあり、プライベートの場で服部さんとお会いする機会もありました。
その際、服部さんの温かなまなざしと優しい言葉に、いつもほっと心が和む思いでした。
特に印象に残っているのは、披露宴での出来事です。
円卓を回る中、大学生だった私に笑顔でジュースを注いでくださったその瞬間は、今でも心に刻まれています。
料理界の巨星でありながら、まるで身近な親戚のように接してくれた服部さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。
食育への熱い思い
服部さんは、料理に対するこだわりが深く、特に「食育」という理念を日本全国に広めるために尽力されていました。
自宅には何百着ものマオカラージャケットが保管されていると聞き、その話を聞いたときには驚きと共に、その一着一着には多くの思い出や経験が詰まっているのだろうと感じました。
服部さんが自らの経験を元に、次世代へと伝えていく姿勢は、私たちにとっても大いなる刺激でした。
最後の思い出
最後にお会いしたのは、3年前の取材現場でした。
その際、私たちの親戚関係の話で盛り上がり、楽しい時間を過ごしました。
足元はスリッパ姿で、少しおちゃめな一面を見せてくださった服部さんの笑顔が、今も頭に浮かびます。
「これからも頑張って」と言ってくださったその言葉は、私にとって大きな励ましでした。
愛する人たちに囲まれて、心温まる瞬間を共にした服部さんの姿は、今後私の心の中で生き続けることでしょう。
服部幸應さんに感謝を込めて
今日、服部幸應さんの訃報を受け、料理界を越えて多くの人々に与えた影響の大きさを再確認しています。
彼が教えてくれた料理の楽しさや、食事の大切さは、これからも私たちの心に生き続けます。
歌手のように、料理の楽しさを教えてくださった“先生”への感謝の気持ちを込めて、これからも彼の教えを守り続け、料理を楽しんでいきたいと思います。
服部さん、本当にありがとうございました。