子どもの「嫌い」をどう受け止めるか
「みんな仲良く」を考え直す
学校生活や習い事の中でよく耳にする「みんな仲良く」という言葉。
しかし、実際に子どもたちがこの理想を実現することは、想像以上に難しいものです。
子どもたちには、自分と合わない相手への「嫌い」という感情が芽生えることもありますよね。
例えば、友達同士でのトラブルがあった時、保護者としてはどうしてもいい方向に導きたくなってしまいますが、まずはその感情を理解することが重要です。
「嫌い」の理由を探る
子どもが「この子が嫌い」と語るとき、その背後にはどんな理由が隠れているのでしょうか?「いやがらせを受けたから」「性格が合わない」といった具体的な体験がある場合もあれば、相手の持っているものが羨ましくて「嫌い」と言っている場合もあります。
まずは赤ちゃん言葉のように「どうしてそう感じるの?」と問いかけてみて、子ども自身が気づいていないモノの感じ方を一緒に探ってみましょう。
実際に気持ちを言葉にすることで、自分自身を理解する大きなステップにもなります。
価値観を押し付けない大切さ
子どもが「嫌い」と言った相手に対して、保護者としてつい「そんな子とは仲良くしなくていい」と決めつけることがありませんか?それは実は、子どもの成長には逆効果です。
友情は複雑で、子どもたちもそれぞれの背景や価値観をもっています。
お子さまが友達から拒否された経験を話している場合、つい「貸してくれないなんてひどい!」と言いたくなるかもしれませんが、友達の事情や感じ方を理解する機会として活用したいですね。
そうして、正解は一つではなく、みんなそれぞれ違うということを教えられると良いでしょう。
まとめ:自分を知ることが大切
「嫌い」と感じる相手との接し方を見つけるためには、まず子ども自身の気持ちと向き合うことが大切です。
保護者としてはそのサポートをしてあげるべきですが、特に注意したいのは、否定的な言葉が子どもにとって重荷にならないようにすることです。
苦手意識や嫌悪感も、実は自己理解に繋がる貴重な経験ですから、じっくりと向き合っていく姿勢が必要ですね。
子どもが成長するための大切なステップを一緒に歩んでいきましょう。