特別な日に集まった寿司好きたち
10月4日は「いわしの日」。
この特別な日を迎えるにあたり、三重県津市では、三重調理専門学校にて寿司職人によるいわし寿司の作り方を学ぶ特別実習が開催されました。
これに興味津々の多くの生徒たちが集まり、普段使うことのない技術を学ぶ絶好の機会となりました。
寿司職人の松田春喜さんの実演を見ながら、真剣なまなざしでその手さばきを観察する姿が印象的でした。
いわし寿司の美味しさとは
いわし寿司は、シンプルながらも深い味わいが魅力です。
その秘訣は、鮮度のいいいわしを使うこと。
松田さんは、まずいわしを腹開きにするところからスタートし、尾を残すポイントなどを丁寧に説明してくれました。
「こうすることで、見た目にも美しい寿司が完成するんですよ」との言葉には、いわしに対する愛情と職人のプライドが感じられました。
伝統との調和
津市では、秋祭りの際に酢でしめたイワシの上にしょうがをのせて食べるという素敵な習慣があります。
しかし、最近では津市内で水揚げされるいわしのほとんどが養殖の飼料になってしまっているという現実があります。
それでも、こうしたイベントが存在することで、伝統を次世代へと繋いでいくことができるのだと感じました。
生徒たちにも、地域の食文化を大切に思ってもらいたいですね。
楽しい学びの時間
実習は、松田さんの軽妙なトークやユーモアたっぷりな指導によって、明るく楽しい雰囲気で進みました。
生徒たちは、実際に手を動かしながら、わいわいと賑やかに会話を楽しみつつ、いわし寿司の作り方を覚えていきました。
技術はもちろんのこと、楽しむことの大切さも教わったように思います。
次世代の寿司職人へ
今回の特別実習を通じて、松田さんのような素晴らしい寿司職人と出会い、学ぶ機会がこれからも増えていくことを願います。
料理だけでなく、食材への理解や感謝の気持ちも大切にしながら、次世代の寿司職人たちが育っていく姿はとても楽しみですね。
私たちもその食文化を支え、味わっていくことで、幸せな瞬間を共に分かち合いましょう。